【映画⑬】レベル16 服従の少女たち
16歳のヴィヴィアンとソフィーは、孤児として幼いころからとある寄宿学校で育てられてきた。少女だけのその学校では、「服従」と「清潔さ」が美徳として重んじられ、外界との接触は一切絶たれた規則正しい生活を送り「純潔」を保った結果、優秀な生徒は素晴らしい家族に里子として迎えれらると教え込まれていた。いよいよ最終学年である“レベル16”に進級した2人だったが、健康のためとして日々投与されるビタミン剤に疑問を持ったソフィーは、ある日それを飲まないようヴィヴィアンを説き伏せる。そして、その夜、いつものようには眠りにつけない2人は恐ろしい光景を目にするのだった…
日本では劇場未公開のカナダ製作の映画だそうで、画像アップの女性が主人公ヴィヴィアン、アジア風の顔立ちの子がソフィーです。
【ここからネタバレ注意!】
ハラハラ感を掻き立てる役者さんの演技と独特の会話の間がすばらしい!
この先どうなるんだろう?
突然敵がでてくるのではないか?
といったホラーにも通じるびっくりどっきり演出が満載で目が離せません。
ストーリー的には残酷な描写も少しだけあるのですが、それが気にならなくなるほどの主役の演技力と緊迫感が素晴らしかった。
この女優さんはケイティ・ダグラスさんという方だそうで、この作品で知りました。
乃木坂46の白石麻衣さんに似てるなあなんて思ったりもしてみてました。
めっちゃ脱線しますが、依然見た世にも奇妙な物語で白石麻衣さんが出ていた回もなかなか衝撃的で、かつ自分も好きなシリアスな演技をされていたので、それを彷彿とさせられて気合が入って観てしまったのかもしれません(笑)
(SNSの評価依存みたいなテーマだったかな?)
純潔には価値がある
この作品のテーマですが、
純潔:心身にけがれがなく、清らかなこと。
だそうです。
人はだれしも生きれば生ききるほど、いろいろなことを知り、いやでも汚れていくと思います。
それだけに純潔な人は希少であり、そんな人に憧れたり嫉妬したりして。
でも純潔な人は純潔に見えるだけで、陰で努力していたり、知らないところでつらい思いや大変な苦悩を抱えていたりすることもあると思うのです。
確かに純潔には希少性という意味では価値があるかもしれない。
しかし、人の真の価値とは純潔ではなくいかに清濁織り交ぜたありとあらゆる種類の経験を自分の中に消化できたかどうかではないでしょうか?
話の最後はなんか関係ない話になってしまいましたが、そんなことも考えさせてくれる素敵な映画でした。
ストーリー的にも演技的にも印象に残る作品でした!