【映画㉒】 裏切りのサーカス ※断念
東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。ある策略により、英国諜報部<サーカス>を去ることとなった老スパイ・スマイリーの元に、困難な任務が下される。それは、長年に渡り組織の幹部に潜り込んでいるソ連の二重スパイ<もぐら>を捜し出すこと。標的は組織幹部の4人。過去の記録を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。やがて彼が見いだす意外な裏切者の正体とは―。
ゲイリーオールドマン主演、2012年の映画です。
【ここからネタバレ注意!】
観始めて1時間ほどで断念しました・・・・。
ハリウッド作のスパイ映画にありがちなド派手なアクションは全くなく淡々と、それこそよくある日常が続きます。
時々極秘裏のやり取りがありますが、日常が長すぎてスパイ映画であることを忘れてしまうほどです。
いい意味でいうととにかくリアル。
本来スパイというものは誰にもその正体や目的を知られず、日常に溶け込むことをよしとすることであれば、実に忠実なスパイ映画です。
悪く言うとエンターテイメント性があまり感じられない。
リアルすぎて見どころを探しながら観ていましたが、一時間経過したあたりでどうでもよくなってしまいました・・・。
自分にこらえ性がないことも重々承知ですが、後半になれば面白くなってくるという一縷の望みに時間をかけていましたが、その望みがかなえられるには時間が経ちすぎていました。
元スパイが作者の小説が原作なのでとにかくリアルです。
超リアル志向の方にはこれ以上ないほどにはまると思います。
ですが、リアル・エンタメバランス志向の私にとっては、多少の魅せる演出が欲しかったというのが本音です。
フォローするわけではないですが、俳優の方々みな演技激渋でかっこいいです。
ハードボイルドといった表現が正しいかわかりませんが、とにかくしぶーい演出を観るにはもってこいの作品だと思いました!