【映画㉙】 レヴェナント:蘇えりし者
アカデミー賞3冠。主演:レオナルド・ディカプリオ×音楽:坂本龍一×監督:A・G・イニャリトゥのドリームチームで放つ、映画史上に残る強烈で壮大なサバイバルドラマが誕生した。過酷な自然の中で生き延びたハンター、ヒュー・グラスの実話を映画化。復讐の先に何かあるのか―。レオナルド・ディカプリオが悲願のオスカーを手にした迫真の演技で魅せる壮大なサバイバル・アドベンチャー。
2015年アメリカ作品、主演レオナルドデカプリオ、憎き敵役にトムハーディ。
【ここからネタバレ注意!】
アメリカの西部開拓時代のお話。
デカプリオたち開拓民は開拓の過程で原住民と戦闘となり多くの犠牲者を出す。
拠点への帰路でデカプリオがグリズリーに襲われ重傷。
斜面の急な雪山で、もう持たないと判断されたデカプリオは、自身の息子、トムハーディ、仲間一人を最後の看取り役として残される。
だが長居したくなかったトムハーディがデカプリオの息子を目の前で殺害し、もう一人の仲間と逃走する。
デカプリオは復讐の執念で立ち上がり、道中原住民などに助けられながら、最後は復讐を果たす・・・・といったストーリーです。
この映画の魅力をいくつかあげたいと思います。
①自然が美しく残酷
雪山って美しいですよね・・・・。
眺める分には。
スキーやスノーボードなどされた方は一度は経験された方もいらっしゃるかと思うのですが、長時間いるとただただ地獄です。
寒さで体力奪われる。
動いていないと体が壊死(えし)する。
普段以上に水分持ってかれる。
開拓民は大量の荷物に重い銃かついで戦っていたと思うと、本当に重労働の極みです。
②敵が極悪
トムハーディさんのことです。
過酷な状況下で足手まといを切り捨てないと全滅する等の発言には一理あったりもするのですが、お金を受け取って看取り役になったにもかかわらず、主人公の息子を殺害したり、味方を脅したり、最後は隊長まで殺害するなど・・・もう気持ちいいほど悪い奴でした。
これで最後まさかの復讐できないオチだったら、さすがにもやもやしましたが、ちゃんとひどい最期を迎えてくれました(笑)
③音楽が重厚
坂本龍一さんが音楽担当だそうで、終始美しいBGMでした。
特に好きだったのはただただ無言で登場人物が雪山を登ったり、たき火で暖をとったりするときに流れている重苦しくもうつくしいBGMでした。
ストーリーとしては復讐というシンプルな構成でわかりやすく、そこに大自然の脅威(動物の恐ろしさ、雪や水の冷たさ)判断を間違えればあっという間に命の危険にさらされる過酷な状況を主軸に置いていたため、復讐の前に大自然そのものに殺されてしまうのではないかといった緊張感もうかがえました。
素晴らしい作品でした!