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【映画⑧】ボーダーライン ソルジャーズデイ

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以前紹介したボーダーラインの続編。

 

アメリカ国内で市民15人の命が奪われる自爆テロが発生。犯人らがメキシコ経由で不法入国したとにらんだ政府は、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルを混乱に陥れるという任務を、CIA特別捜査官マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に命じる。マットは、カルテルに家族を殺された旧知の暗殺者アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)に協力を要請。麻薬王の娘イサベルを誘拐し、カルテル同士の戦争を誘発しようと企てるが、その極秘作戦は敵の奇襲や米政府の無慈悲な方針変更によって想定外の事態を招き、メキシコの地で孤立を余儀なくされたアレハンドロは、兵士としての任務、復讐、そして人質として保護する少女の命の狭間で、過酷なジレンマに直面することになる……。

【ここからネタバレ注意】

前作では女性捜査官の視点がありましたが、今作では完全に主人公二人の緊張感に包まれた日常が続きます。

初回が面白いと2作目はあんまりってことはよくあることですが、

 

今作

 

面白いです。

 

一作目からですが派手なドンパチ映画ではなく、「実際こういうことがあるだろうな・・・」といった、日本人ではなかなか考えられない非日常的な日常を描いた作品なので、最初から最後まで緊張して観ることのできる、確実に記憶に残る作品でした。

 

アメリカ特殊部隊の緻密で無駄のない動き。

 

シカリオたちの人を人とも思わない残虐さ。

 

メキシコから密入国するために命を懸ける密入国者。

 

すべての登場人物たちが同じ地球上にいる同じ人間とは思えないほど、私のつたない経験や想像力では到底太刀打ちできない過酷な日常を送っている人たちばかりなのに、それでも「実際にこういう人たちは存在する」と思わせる説得力がありました。

 

そして最後のシーンでアレハンドロがどんな決断を下したのかわかりませんが、私の想像では前作同様、シカリオから足を洗うことを条件に見逃したのではないか?と勝手に想像し勝手に腑に落ちることで、なんかいいエンディングを迎えられた気分になりました。(笑)

 

1作目と比べることが自体ナンセンスであることを思い知らせてくれる素晴らしい作品でした!