【映画㉚】 ケープタウン
南アフリカ、ケープタウンで元ラグビー選手の娘が殺された。2人の刑事、ブライアンとアリが少女の足取りをたどると、ある薬物の売人と会っていたことが分かる。その薬物は、最近頻繁に起こる「児童失踪事件」の現場にも残されていたものだった。薬物の恐ろしい成分が明らかになると、一連の事件は組織的陰謀の表層に過ぎないことがわかってくる。そこには、この街に潜む根深い闇が関係していた…
2013年のフランス・南アフリカ共和国合作のクライム映画。
主演はオーランド・ブルームとフォレスト・ウィテカー。
【ここからネタバレ注意!】
※今回の作品はグロい描写記述もありますので、閲覧の際には注意をお願いします。
ポスターにアクションとありますが、アクションはメインではなく、南アフリカの抱える人権問題と、治安の悪さがテーマであり、とにかく重ーい作品です。
刑事は主演の二人以外にもう一人チームを組んでいたのですが、事情聴取の間に腕をナタで落とされ首を切られて殺されてしまいます。
またオーランドブルームの元妻の旦那が撃ち殺されたり、フォレスト・ウィテカーのお母さんが殺害されたり、そして最後にはフォレストウィテカーも復讐を遂げたのち絶命したり・・・・
とにかく人が容赦なく死んでいきます。
しかもかなり長い時間遺体を映すので、臨場感やリアルさがかなり強い作品となっており、ひとことにサスペンスとしてくくるにはあまりにもえぐく重い構成でした。
他にもアパルトヘイトによる人権侵害・暴力・差別といったものが普通に横行しており、随所にそれらが垣間見られ、面白おかしい作品とは正反対の位置にあると言っていいと思います。
それでも映画としては、音楽・演技・構成どれをとっても秀逸で見ごたえがあります。
人に勧められるかと言ったら間違いなく勧めませんが、すごく落ち込んでいる人がいたら逆にこの作品を観てもらうことで、元気を出してもらえるかも?といったメッセージ性や命の強さみたいものを感じられる作品でもあります。
さて題名のケープタウンという街ですが、めちゃくちゃきれいなところで有名だそうです。
こんな感じ。
きれい!!!
行きたい!!!!
でも黒人居住区の治安は最悪なのだそうで、行くには入念な準備と覚悟が必要かもしれません・・・。
でも美しい・・・。