飲み会でするような話をしましょう

真面目に不真面目な話します

【映画㉔】 ジョン・ウィック:パラベラム

f:id:nomikai:20210321170912j:plain

裏社会の聖域:コンチネンタルホテルでの不殺の掟を破った伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。全てを奪ったマフィアへの壮絶な復讐の先に待っていたのは、裏社会の秩序を絶対とする組織の粛清だった。1,400万ドルの賞金首となった男に襲いくる、膨大な数の刺客たち。満身創痍となったジョンは、生き残りをかけて、かつて“血の誓印”を交わした女、ソフィアに協力を求めモロッコへ飛ぶ。しかし最強の暗殺集団を従えた組織は、追及の手をコンチネンタルホテルまで伸ばして、ジョンを追い詰める。 果たしてジョンは窮地を脱出し、再び自由を手にすることができるのか!?

 

2019年アメリカ映画、「ジョン・ウィック」シリーズ第3弾です。

 

【ここからネタバレ注意!】

ジョン・ウィックシリーズで好きなところはとにかくストーリーがシンプルで、話の流れを一生懸命追う必要がなく、洗練されたアクションの魅力にどっぷり浸れるところです。

 

以前スーサイドスクワッドの記事で少しだけ触れたCARシステムをこれでもか!といわんばかりふんだんに取り入れたアクションが大好きです。

nomikai.hatenablog.com

 

今回はシリーズ1,2に比べてガンアクション、特にハンドガンを使用したアクションが若干少なく少しだけ残念でしたが、その分ナイフ戦や太刀での戦い、トランスポーターのジェイソンステイサムのような、もの(ベルトとか)を利用した格闘も散りばめられており、シリーズ最大のアクション超大作だったように思います。

 

さて以前の記事では少ししか触れなかったCARシステムですが、この映画を語るうえで切っても切り離せない要素だとおもったため少し深堀してみたいと思います。

調べたところ以下の通り。

 

拳銃の構え方の一つであるCARはCenter Axis Relockの略であり、銃身軸の再照準という意味がある。
拳銃を斜めに傾けて両手で構えることで片方の目を潰して一点の目で正確に狙うことや銃を奪われないようにしながら胸撃ちで正確に当てる、両手の親指同士を合わせることで相殺し、リコイル軽減を行う、という技法である。
ちなみにフルオート射撃もそれなりにコントロールしやすくなるとのこと。

胸の前で銃を待機させる「High」、少し前に銃を突き出した「Combat High」、肘を90度曲げた状態でサイトを覗いて構える「Extended」、完全に手を突き出して構える「Apogee」、と4種類にわけられている。
警察のトレーナーであるポール・キャッスルによってウィーバースタンスに代わる構え方として考案されたが国内では全くと言っていいほど知られていなかった。

一時期はマイナーな技法だったためその珍妙な構え方からこの構えを知らない人間が変な構え方と鼻で笑ったという話もあるとのこと。

サイトで照準する際は銃を目元に近づけすぎるとスライドが後退した時に目に当たって怪我をするため注意が必要。

近年に公開された映画ジョン・ウィックにてその独特なスタイルが好評を博し、近年の日本の銃が登場する作品でも頻繁に登場するようになり、近年では法執行機関にも採用されている技法である。

シングルカラムの拳銃で行うと引き金を引いた人差し指が左手の親指の横にある手の皮に干渉するため、若干握り方をずらす必要がある。
ちなみにエアソフトで行うのはホップが歪にかかって狙いがそれてしまうため向いていない。

 

 そもそもこの構え方を知ったのは、トムクランシー原作の「GhostRecon」のゲームをプレイしたとき、「変わった銃の構え方するなあ」と思ったのが最初だったように思います。

映画とかでギャングがやる横撃ちではなく、

f:id:nomikai:20210321172422j:plain

45度くらいにかたむけて撃つようです。

f:id:nomikai:20210408105525j:plain

 

横撃ちすると安定しない、連射しずらい、精度が下がるといったデメリットが多く、遮蔽物から撃つ、またはシールドを構えて撃つ、といったやむを得ない場合を除いてやるメリットはないとのことです。

 

話がそれましたが、CARシステムはジョンウィックの戦闘で多く見られる室内戦、近接戦、混戦の場合に柔軟に対応して戦える、汎用性の高い抜群のバランスをもった戦い方であることがわかりました。

そこをベースにし、役者さんすべてがその訓練をして撮影に臨んでいるようで、とにかく観ていて違和感がなく、かつアクションに没頭できました!

 

今回ハルベリーと犬との共闘も見ごたえがありました。

 

またザ・レイドシリーズにもでていた役者さんとの格闘シーンもめちゃくちゃかっこよく、何度でも見返せる満腹感でした。

観終わった後は、胃もたれしない洗練された料理を腹いっぱい食べたかのような満足感と幸福感に包まれました。

よかった!!