【漫画】花園メリーゴーランド
※R-16指定です。
主人公は、ちょっと無口な高校1年生の相浦くん。旅行中にバスを乗り過ごし、知らない集落に迷い込んでしまい…。そして、土地の女性たちに誘われて、というか襲われて、いきなり貞操の危機に陥るが!?
全5巻。
普段漫画はそれなりに読むのですが、ひさびさに一気読みするほど惹き込まれた作品だったので紹介します。
あらすじだけみると荒唐無稽なコメディぽいですが、最初から不可思議な空間にいざなわれ、出たいけど出たくないような奇妙な感覚にとらわれる作品です。
【感想:ここからネタバレ含みます】
とにかく主人公の相浦くんがイライラする!
優柔不断・不愛想・自分勝手の3拍子揃った、実害はないけどサイコパスみたいな人間です。
「人の気持ち少しは考えてるのか!?」となんど思ったことか(笑)
まあ人間的といえばそうなんですが・・・。(思っちゃったんだからしょうがない)
しかし、そんな主人公などお構いなしに村の人間や風習が破天荒!
普通の感覚ではとても長期間滞在するのは不可能なほど性にあけっぴろげな美人たち。
もし自分が主人公の立場だったら・・・
どうするでしょうか・・・・
逃げる。と言いたいところですが
こればっかりはそんな状況になってみないとわかりません。
それでもなぜか出てくるキャラクターはみんな魅力があります。
こんなのおかしいと思ってる主人公。
これでいいと思ってる村人たち。
おかしいとは思ってるけどなぜかあらがえない澄子さん。
個人的には澄子さんの考え方が一番しっくりきて近しい感覚かなあなんて思いかけていましたが、やっぱり村の一員。
かなり直情的で突拍子もない行動に出たりします。
でもなぜか憎めず最後まで主人公への思いを貫くところは感動すら覚えました。
異文化と交流するとき人は選択を迫られます。
受け入れるのか。
拒絶するのか。
それなりのスタンスで一線を引くパターンが私は多いのですが、
「白か黒か、選べ」と迫ってくる迫力がこの作品にはありました。
選ばなければならない時がくるかもしれない・・・・
某作品の言葉を思い出しました。
(自分なりの)結論
純愛は美しい。
自分の感情を100%ぶつけるような恋愛をしたのはいつが最後だったろうか・・・?