【映画⑦】来る
【あらすじ】
幼少期に謎の怪物“あれ"に遭遇した田原秀樹。 社会人になって、家庭を持った彼の元に謎の訪問者が現れて以来、彼の周りで不可思議な怪奇現象が起こる。
妻夫木君、黒木さん夫妻の近辺で怪奇現象が起き、問題解決に関わった岡田君や、霊能者の小松菜奈さんや松たか子さんが"あれ"退治に挑むのだが・・・
【ここからネタバレ注意】
率直な感想ですが、
頭を整理しないと
"あれ"の正体が一体なんなのか?人の心の隙間に入り込む悪霊の類として私は理解しましたが、まあ正直そこは割とどうでもよかったです。
それ以上に何かとてつもないテーマを突き付けられた感覚に陥り、見終わった後には不思議な爽快感と「なんかすごいもの観た」感覚に浸ることができました。
ちなみにジャンルとしてはホラーサスペンスだと思うのですが、不思議と恐怖感はなく、むしろ人間の闇の部分に光を当てて描かれているため、
「あー自分にもこういう自己中心的な考え方あるわー」
と軽く自己嫌悪や改心の境地にたどり着けた気がします。
それとこの作品、力のない一般人はもちろん、力をもった霊能者たちも虫けらのように死んでいきます。
圧倒的な神の力にここまで人間は無力なのか・・・と思いますが、それでも最後には生き残り勝利する人間の凄みや偉大さも同時に感じることができました。
ぜひいろんな人と一緒に観て感想を言い合ってみてください。
三者三様の意見が出て二度楽しめると思います。
素晴らしい作品でした!